陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

日本選手権2016②

200m+1.8m
飯塚20.11
高瀬20.31
原20.33
川瀬20.65
大瀬戸20.72
藤光20.77
谷口20.81
長田DNS


予選の走りを見る限り藤光選手の優勝もあるか?!、、と思いましたが残念ながら怪我で失速。
間に合わせようと焦ったというようなコメントを見かけましたが、想定以上に仕上がりが遅かったのか。

飯塚選手は自己ベスト。

相当風が良かったからか、20.3台前半位の走りにも見えたが何はともあれ圧勝した。

一番スピードに乗った状態でコーナーを抜けてそのまま他の追随を許さなかった。

身体の大きさの割にコンパクトな動きだが、小忙しい動き(なんだそりゃ)ではなく微妙な乱れなどで失速するリスクを最小限に抑えた走りとでもいうのか。

腕振りもコンパクトだが振り下ろすときに地面を宙から押し込むような力強さを感じる。

歴代2位ということで末續選手との記録差は0.1秒未満となった。
が、実力もそのあたりのラインかというと正直そうは思わない。
オリンピックでそんな印象を覆してほしいが。

高瀬選手は危ないかも?と大会前は思ったが見事に代表入りした。
まだまだ切れ味のない走りだが好調時のベースは崩れることないように見えた。

そのあたりはこれまで培った技術と感覚で大きくカバーできた面もあり、元々400mをやっていた経験など引き出しの多さも大きくプラスに作用したのではないだろうか。
また100mは捨てて正解だった。

原選手は残念ながら代表入りできなかったが見事な走りだった。
後半の強さに加えて前半から攻められるスピードもついたように思う。


400m
ウォルシュ45.35
加藤45.71
北川45.93
田村46.15
佐藤46.30
藤原46.41
堀井46.52
廣瀬46.64

今季45秒台を連発していたウォルシュ選手が優勝。

なかなか切れなかった標準を大一番で切ったところも見事。

まだまだ伸びしろがあり、44秒もいくのでは。

何より気になったのは骨盤の形とそこを軸とした動き。
走るための骨盤というのか。
積んでるエンジンが違うというのか。

加藤選手と北川選手もよく仕上げてきた。
金丸選手が先に代表入りしたが、マイル出れるならこの2人は代表に入れてほしいところ。



その他 雑感

福島選手の200mはお見事。
こちらも相当風が良かったようだが、前半あそこまで責めに責めまくって後半ぶれなかったその内容が素晴らしい。

また室伏選手や岸本選手、高平選手、金丸選手ら代表の常連があっけなく敗退してしまった中でベテランの澤野選手が優勝したことが印象深い。

なんとか標準を突破してほしいところ。


〜了〜