ボルトの状態について
ロンドン世界陸上で引退を表明しているボルト。
今季は自国のレースで優勝し、先日のオストラバで行われたレースでも10.06で優勝したが、調子はどうなのだろうか。
世界陸上は勝てるのか。
単純に考えるなら状態は悪い。
私は世界大会における予想において、ボルトの不調ぶりから本番に間に合わすことができないだろうと予測して何度か優勝候補から外したが、それでも勝ってきた。
ただ今年はそれよりも遥かに調子が悪い印象を受ける。
オストラバのレースではキューバのペレスに先行されるも、中盤から僅かに抜き返して後はそのままの距離をキープして勝つという展開だった。
ペレスは今季好調で後日行われたDLストックホルムでは9.99で優勝したメイテに続き10.05の自己新で2着に入っている選手。
そのあたりからも推定すると9.9台中盤〜後半では走れる状態にはあると思うが、まだ無理をせずに無難なレースをしたために10.0台に留まっているのだろう。
おそらく世界陸上では9.8台がいいところで、7台は厳しいのではないかと思うがどうなのだろうか。
正直勝てるかどうかは対抗馬次第といったところではないかと思う。
ガトリンも今季不調だが、全米では今季最高をマークしているコールマンに勝って優勝する勝負強さを見せた。
ただこれまでの対戦成績から考えても一昨年以上に好調でないとボルトに勝つのは難しいだろう。
となるとやはり追い風参考ながら9.69で走ったディグラスの方が勝つ可能性はありそうだ。
9.69のレースは残り20mあたりからの突き放し方が特に凄まじく、キレ味から考えても勝機はあると思う。
が、今のところそこまで驚異的な選手はいないので、結果的にボルトは優勝ラインには来ると思う。
そのラインから脱落するとしたらケガなどレース以前の問題に依るものだろう。
いずれにしてもドラマチックな結果がスーパースターとして走り続けたボルトには待っているのではないかと思う。
具体的な予想はまた改めて。
多分。。
〜了〜