陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

全日本実業団2016

すっかりオフモードになり、また空いてしまいました。

 

M100m +0.5m

山縣 10.03

ケンブリッジ 10.15

馬場 10.38

草野 10.45

猶木 10.49

九鬼 10.54

孫子 10.60

高瀬 10.66

 

オリンピックで好成績を残した2人が登場。

しかし今回は山縣選手が自己新でケンブリッジ選手を圧倒した。

 

乗っているとはいえ、疲れもあるだろうこの時期での03は凄い。

しかもこの日3本目のレースで風もいい訳ではない。

 

追い風2mに近い状況で9秒を出すよりもこういった状況で0台を連発することの方が価値があると思うが、実際に山縣選手だけが追い風1m未満で複数回0台をマークしているんだな。

 

そしてリアクションタイムは0.107秒だとか。

本当に安定している。

 

スムーズに加速できる角度で飛び出しながらも上体は起こしてくる際に無理がない位置にある。

山縣選手にとってベストのポジショニングなのだろう。

 

ガンガン攻める爆発的なスタートというよりかは一歩一歩の動きの中で無駄を排除することでスムーズに加速するという印象。

 

そしてその勢いをゴールまで殺さずに運ぶ。

そんな淡々とした作業に見える。

 

まさに職人的な技術。

その技術の安定が記録を含む結果の安定となっているのだろう。

 

 

 ケンブリッジ選手は調整不足だろうか。

 

オリンピックの準決勝と同様に序盤であれだけ離されるとさすがに厳しく、完全に主導権を奪われた。

 

それでも安定して1台を連発するあたりはさすが。

国体では立て直す可能性もあるのではないかと思う。

 

 高瀬選手は動きの割に身体が前に進まないな、と思っていたらスパイクではなくアップシューズだったのだとか。

それで66は結構凄いな。 

 

 

M200m ±0m

飯塚 20.57

藤光 20.67

猶木 20.81

高瀬 20.96

田村 21.05

土手 21.21

小林 21.30

孫子 21.33

 

飯塚選手は疲れはあったものの安定して動けていただろうか。

 

アウトレーンというのも良かったのか、コンパクトにまとめながらも可動域は広く、全体的に余裕を感じた。

 

桐生選手が来年は200mへの参戦を表明しているし、今後は序盤のスピードが求められると思うが。

 

藤光選手はだいぶ調子が戻ってきたが、上半身と下半身の動きがうまく噛み合わなかった印象。

 

高瀬選手はオリンピック同様に前半で動きが止まってしまった。

 

やはり2人とも今季は故障の影響が大きかったのだろう。

 

そんな中、猶木選手が前半の貯金を活かして3位に食い込んだ。 

 

原選手も出てれば更に面白くなったのだが。

 

 

〜了〜