DLブリュッセル
M200m +0.8m
フォルテ 19.97
ジェミリ 19.97
マルティナ 19.98
ルメートル 20.16
グリエフ20.21
エドワード 20.23
タルボット 20.26
ジェミリが勝つかと思ったが、フォルテが僅差で勝利をものにした。
ほぼ互角のレースだったと思うが前半の貯金をしっかりと守りきったフォルテが一枚上手だった。
コーナーやラストの競り合いなど崩れそうな局面でも動きを制御できるフィジカルの強さを感じ、自身もその強みを意識しているのではないだろうか。
オリンピックに出ていたらメダルをとっていたかもしれない。
ジェミリは終盤の上下動でバラつき、失速。
しかしそれでも追い込んでいくのがジェミリらしい魅力であり、久々にそういった荒い一面を見た気もする。
まあ疲れもあっただろう。
マルティナはオリピック直後がピーク、そして今はそこから下降線を辿っているのだと思うが、それでも19秒台を出してくるしぶとさはさすが。
先日の自己ベストをマークしたレースと比べると僅かに回転で劣ったか。
ルメートルは完全にオリピックがピークだった。
いや、オリンピックあの決勝レースの20秒間がピークだったというべきが。
それ位に繊細な調整に成功したのかもしれない。
この後のデカネーションもまずまずの記録を出しているので悪い結果ではないが。
エドワードは身体が動きに全くついていかなかった印象。
それでも見事ツアーチャンピオンの座を獲得したが、いかにシーズンを通して力を発揮するのが難しいかが分かる。
M400m
サントス 45.02
J.ボルリー 45.55
D.ボルリー 45.61
K.ボルリー 45.67
やはりこの中ではサントスの実力が抜けていた。
冷静に後方待機しながらスピードを維持。
そのまま流れを殺さずに徐々に上げていき、最後は周りが脱落したこともあって圧勝した。
オリンピックでは準決勝で敗退してしまったがまたトップクラスに返り咲くことが出来る選手だと思う。
そして地元のボルリー三兄弟が2〜4位を独占。
ジョナサンはやや前傾、ケビンはややや後傾、ディランはその中間、てなざっくりとした印象を受けたが見た目だけではなく走りもほんとによく似てるな。
W100m +0.6m
トンプソン 10.72
シパーズ 10.97
今回トンプソンの圧勝。
推進力が凄まじく脚が前へ前へと投げ出され、身体がそれに追いつかないのではないかとすら思えるが、上体でうまく拾っていくというのか、接地タイミングに身体を綺麗に乗せていっている。
またそれらのバランスをとって支える骨盤も相当強いのではないか。
記録は72だが内容的には6台でもいいような素晴らしい走りだった。
マリオン・ジョーンズの記録は破ってほしい。
シパーズはオリンピック後もある程度調子を維持していたが、この走りをされては勝負にならなかった。
W400m
セメーニャ50.40
オコロ50.51
マクファーソン 50.51
ジャクソン 50.73
ヘイスティングス 50.84
セメーニャが専門外で勝利。
余裕があったわけではないと思うが練習の延長線上のような走りで勝った。
序盤は一見スピードに乗っていないようにもみえるし、実際スムーズな流れを構築しているとは言い難いと思うが、軸が全くブレない強さがあり、そのパワーで惜しかった印象。
ミラーやフェリックスとの戦いが見てみたい。
これで今季DLは全て終了。
最も印象に残ったのはやはり100mハードルのハリソン。
ほぼ全てが素晴らしいレースだった。
男子は誰だろう。
新鮮度でいえばマクレオドだが、連覇のインパクトも考えるとラビレニかな。
〜了〜