日本インカレ
桐生選手の走りについて。
100mを10.08(+1.1m)、200mを20.60(−0.1m)で制した上マイルにも出場して(ラップ46.4?)優勝に貢献。
4継は最下位に終わったが三冠を達成した。
オリンピックのリレーで好感触を掴んだのはあるだろうか。
スケールを小さく例えるなら全国大会で結果を残した選手が自信と余裕を持って地域大会で無類の強さを誇る。
そんな感じだろうか。
100mはスタートで出遅れたが焦らなかった。
しっかりと加速してスピードに乗ると後は持ち前のパワーで他を圧倒した。
オリンピックの個人100mも含めて今季はどこか窮屈に動いているように見えたがこの日は柔軟性があり、可動域も広かった。
強いて言うならほんの少しだけ身体が重くもう少し絞ってもいいように見えたが、そうするとまた噛み合わない部分が出てくるのかもしれない。
おそらく9秒台は出るだろう。
本人にとっても自己ベストの10.01を破るのは感覚的にもそう困難に感じていないのでは。
普通の、あるいは悪条件で、はたまたレベルの高い国際大会で10.0台を出しても同じ位の価値はあると思うので、まずはその辺りをコンスタントに出せれば現実味を帯びてくると思うが。
200mは余裕を持ってゴール。
本人がレース後に言っていたように(言ってたかな?)、今季は200mをもう少し走っていればよかったのではないかと思う。
幅跳や三段の選手が助走を安定させるために取り組むかのように、100mでの後半の走りを安定させるために。
今後はある程度200mにも出て行くのか?
本気で取り組めば20.1台はすぐにでもでそうだが、20.3台あたりで安定した走りを見たいところ。
マイルはラップで言えば早くも遅くもないと思うが、それより何より急ごしらえでよく対応できた思う。
失速はしたが400mの走りも100m、200mに通ずるものがあり、それだけ動きのベースが出来てきつつあるということか。
200mに取り組むのと同様に、海外の選手が良くやるように春先に1〜2本400mのレースに出てもいいかもしれない。
〜了〜