DLユージーン
バルシムが2m41をクリアするなど、今回も好記録続出でしたね。
100m
ゲイが9秒88で優勝。
キレは戻ってきたもののバランスがまだ悪いように見えます。
ただ感触的には復帰後最も良いレースだったのでは。
ロジャースも9秒90となかなかの好記録で相変わらずの安定感ですが、話題となったのはやはり蘇の9秒99。
スタートはやや遅れたようにも見えたがしっかり自分のリズムで走り切り、フィニッシュのタイミングもうまかった。
小柄ながらパワフル。それでいて軽快さを持ち合わせている。
日本選手で例えるなら井上悟氏なんかが近いでしょうか。
もちろんトラックも含め好条件だったから出せたのはあるでしょう。
しかし何よりコリンズやカーターらに先着して3着での大台ということに価値があります。
日本選手は蘇に先着することはあっても
、このレベルのレースで勝つのは難しいかもしれません。
そのあたりは国際レースの経験値でしょうか。(とはいえ高瀬選手には期待するが)
そしてコリンズはなんと39歳で9秒台。
多少乱れようがタイミングがずれようが地面からの反発を上手く吸収して再び出力へと繋げる……まぁよく分かりませんが肉体だけでなくそのような感覚にますます磨きがかかってきたのではないでしょうか。
200m
ガトリンが19秒65の自己新で優勝。
少し窮屈な走りにも見えたが、推進力は失われることなく攻め切りました。
その攻めはやはりパワーに寄るところが大きいだろうけども、100mに比べるとより知能的な走りの処理をしているとでもいうのか、どこかスマートさを感じます。
3〜4あたりのインレーンに入った場合、どんな走りになるのか見てみたい。
400m
ジェームスが43秒95で一人旅。
素晴らしい走りでしたが、メリットの調子が上がってこないので昨年のようには今ひとつ盛り上がりません。
世界大会がある年だけに、ピーキングを見越したメリットの戦略であることを願います。
〜了〜