世界陸上2
M200m +0.3m
ライルズ 19.83
ドグラス 19.95
キニョネス 19.98
ジェミリ 20.03
グリエフ 20.07
ブラウン 20.10
謝 20.14
グリオー 20.39
朝原さんが言うように、ライルズはシーズンを通しての疲れがあったのか、予選からやや走りが重たく、いつものような後半の加速が見られなかった。
それでも完勝できるのは地力の差。あまり調子が上がらない中でも無難にまとめてくるのはさすが。
ただ、大一番にピークを合わせられるかどうかは多少疑問が残る結果ではあった。
ドグラスは100mに続いて自分らしい走りを見せて2つ目のメダルを獲得。
キニョネスもそうだが、2人ともジェミリに比べると予め展開をしっかりと捉えていて、落ち着いたレース運びをしたように見える。
キニョネスはもう少し粘りたかったと思うが、そのあたりはドグラスの追い込みが素晴らしかったと見るべきか。
グリエフは怪我があったのかキレがなかったが、それでもここまでの結果を出せるあたりさすがディフェンディングチャンピオン
大会前は謝のメダルもあり得ると思っていたが、準決勝で着順通過出来なかった時点で厳しかったか。
それにしても今回は全体的なレベルが高く、予選を通過するのもなかなか難しい大会だった。
小池選手も決して悪い走りではなかったが、 ベストの状態でないと予選でも戦うのは厳しい。
白石選手と山下選手も通過ラインには遠く及ばなかったが、最低限の走りだったと思われる。
M400R
アメリカ 37.10
イギリス 37.36
日本 37.43
ブラジル 37.72
南アフリカ 37.73
中国 38.07
フランス DNF
オランダ DQ
正直メダルは難しいと思っていたが、やはり日本は強いな。しかしこのタイムで銅メダルとは、なんというレベルの高さか。
アメリカは100m、200mのチャンピオンに加えてガトリン、ロジャースと盤石のメンバーだから理解できる記録だが、個人で代表入りできなかった多田選手、今季好調とはいえ日本選手権の100mでファイナルに残れなかった白石選手を入れて37秒5を切るというのはちょっと想像できなかった。
もちろん2人とも素晴らしい走りだったのだが。
そしてそんな日本を上回ったイギリスもスーパースターはいないものの、層の厚さを改めて見せつけた。
日本は来年の五輪で金メダルを!との勢いがつくが、さらに全体のレベルが上がるとしたらメダル獲得だけでも快挙になると思われる。
それだけ他国に負けてもおかしくないということだが。
いずれにしても見応えのあるレースだった。
〜了〜