日本選手権2019
M100m
-0.3m
サニブラウン 10.02
桐生 10.16
小池 10.19
飯塚 10.24
多田 10.29
坂井 10.31
川上 10.31
ケンブリッジ 10.33
本人が言うようにサニブラウン 選手は準決勝の走りの方が良かった。
決勝はやや加速がやや鈍く、強引にいった印象があるが、それでも大差で勝てるのはそれだけ地力の差があるということだろう。
また理想のレースでなかったとしても乱れることなく、持ち味を発揮できるだけの安定した技術的土台があるということか。
桐生選手は大きく差をつけられてしまったが、序盤はまずまずの滑り出しだった。中盤以降はサニブラウン選手にのまれ、好調時のようなピッチを刻む軽快さは影を潜めたが、昨年までのように大きく崩れることなく、終始落ち着いたレースをしたと思う。
予選の走りだけでいえば小池選手にも勝機はあるかと思ったが、準決勝以降はトーンダウンしてしまったようにみえる。
力んだというよりかは、丁寧に行きすぎたような気もするが、それでも3位を確保できるだけの安定感はさすが。
ある意味、最も自分の走りができたのは飯塚選手かもしれない。自身の加速力を最大限に引き出したレースはベテランらしい味があったが、負担がかかったのか、200mは残念な結果となった。
多田選手はスタートからの飛び出しが一昨年までのナチュラルなものでなく、無理やりそういう展開に持っていっているようにみえる。
しかしよく復調してきたし、今の状態でこの結果はなかなか見事だと思う。
今季好調の坂井選手も後半力んだものの、中盤まで持ち味は発揮したか。また川上選手も60mで日本新を出したように前半は見せ場を作った。
3年連続で3位内に入っていたケンブリッジ選手はまだまだ本調子ではないのか最下位に終わったが、こちらも決勝に残ってくるあたりはさすが。
M200m -1.3m
サニブラウン 20.35
小池 20.48
桐生 20.54
白石 20.80
山下 20.83
田村 21.06
橋元 21.13
染谷 21.22
サニブラウン選手はもっと大差をつけると思っていたが、疲労があったか。
体力的なものだけでなく雨、風による消耗もあっただろう。
100mの決勝以上に強引さが見えたが、勝つためにそうしたというよりかは、自分の走りを出来るだけ崩さないために普段のナチュラルな動きに強引に近づけた、ということではないか。それさえできれば勝てると。
間違いなく19秒台はでるだろうけども、世界陸上を迎える前にそれは達成されるのかどうか。
小池選手はコーナーを上手く抜け、後半もよく粘ったが、やはり100Mに続いてやや重く、自身の最速を導き出す動きには至らなかったようにみえる。
しかし見せ場も作りアジアチャンピオンとしての威厳はたまったと思う。
桐生選手は前半で上位2人にやや放されたが、最後まで自身の動きのロスを最小限に抑えて3位を確保。200mでこの走りができるのだから、100mでの落ち着いたレースも納得できる。
春先絶好調だった白石選手は100Mで結果を残せなかったが、ここでしっかり上位に入ってきた。ただキレはなかったか。
それにしても今回は本当に100mと200mの上位人が同じメンツとなった。
代表入りはどうなるのか、飯塚選手が厳しいようあれば多田選手、白石選手も候補となるか。
あるいはこれからのレースで決められるのか。
実は今回からの選考規定をあまりしっかり見ていないので、読んでおきます。
〜了〜