陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

サニブラウン選手が日本新

先日行われた全米学生の100mでサニブラウン選手が9.97の日本新をマーク。

 

というよりも、全米学生の3種目において表彰台に上がったことの方が偉業かもしれません。

 

9.97を破ることはできても、過去を含めどんな偉大な日本人スプリンターでもこの結果は残せなかったでしょう。しかも過密スケジュールで。

 

100m(+0.8m)

オドゥドゥル 9.86

ギレスピ9.93

サニブラウン 9.97

 

200m(+0.8m)

オドゥドゥル 19.73

ギレスピ 19.93

サニブラウン 20.08

 

100mに関しては、大方予想されていた通り想定内の記録。

 

昨年までよりも出力が上がり、ストライドも減らせたことで記録を短縮しているが、それらをコントロールする体幹の強さやバランス感覚、接地における瞬発力等もハイレベルな領域に達したと思われる。

 

しかしこの日はややスムーズさに欠け、動きに微妙なズレがあったようにも見える。どちらかというと先日の9.99の方がいい走りだったかもしれない。

 

それでもベース自体がグレードアップし、走りの核が乱れることはないのでこれだけの記録が出るのだろう。

現時点で9台前半の実力はありそうだ。

 

どちらかというと驚いたのは200mの方。

スタミナ的にも厳しいかと思われたが、リレー、100m、そして200mまでを2時間程度の間にこなしてここまでの記録がでるとは。

 

こちらも20.13を出した時の方が鋭い走りだったが、前半で稼いだ貯金を崩さない安定感、粘り強さにワールドクラスの風格を感じた。

19秒台は時間の問題か。

 

 

なお今回の結果により

100m

日本記録保持者

海外最高記録保持者

セカンドベスト最高記録保持者

 

200m

海外最高記録保持者

セカンドベスト最高記録保持者

 

となりましたが、これらの記録も自身によってこれからどんどん抜かれていくでしょうね。

 

 

それにしても、そんなサニブラウン選手を2種目で上回り好記録をマークした上位2人は凄いですね。

 

 

〜了〜