ダイヤモンドリーグ パリ
なかなか更新できておりませんが、DLパリについて。
100m +0.8m
ベイカー9.88
ビコ9.91
蘇9.91
シンビン9.94
ブレイク10.03
ロジャース10.10
全米で敗れはしましたが、やはり走り自体は安定しておりタイム差以上に明確な差で勝ったベイカー。
自己新ではあるが、もう少し記録を伸ばしていきたいところか。
ビコは得意なパターンに持ち込めたレース。波はあるが、ノっている時は前半から自分のリズムに持ち込むことができるんだな。
蘇は2度目のアジアタイ記録。
そしてこのメンバーで出したことが凄い。
一見前半からグイグイと強引なくらいにリードしているようだが、今季はやや余力を残すかのように丁寧に加速している見える。
後半もまだ改良の余地がありそうなので、そのあたりのバランスが整えば8台はいくかもしれない。
それにしても今季のアジアは中国勢を始め10秒0台が多数出ており、しかもそれが国際舞台でのことだからアジア大会はハイレベルな争いが予想される。
日本選手には厳しい戦いだが、これまでで最も見応えのある大会になるだろうから楽しみだ。
200m-0.6m
ノーマン19.84
ベンジャミン19.99
キニョネス20.08
アダムス20.21
オルテラーノ20.30
マルティナ20.68
ノーマンはまずまず本領発揮といったところか。
ロングスプリンターだけあって全体的に余裕があるが、接地時に体の柔らかさと力強さがここまでバランスよく融合されている選手はなかなかいないかもしれない。
しかし驚きでいえばベンジャミンの19秒台突入の方が大きい。
線は細いがボルトを思わせるような大きな身体から繰り出される動きは迫力がある。
本職では一体どこまで記録を伸ばせるだろうか。
確かブライアン・ブロンソンが20.2台だったかで400nHのトップ選手としては最速だったように記憶しているが、47秒0台のベスト記録の割に勝負強さはなく、一発屋に近かった。
ベンジャミンはこれからなので分からないが、まだまだ動きに伸びしろやゆとりを感じるので、更に記録も結果も出してくると思われる。
そんなベンジャミンの対抗馬、今季絶好調のサンバは400mHに出場して46.98の歴代2位で優勝。
ワーホルムとの比較からしても250mあたりで「これは世界記録に近いペースなのかも」と思ったが、さすがにそれはないだろうと思い直したらこの大記録。
ボルトが9.58を出した時の朝原さんくらいに驚いたかもしれない。
早くベンジャミンとの直接対決がみたいところだが、今年世界大会がないのが残念だと思える充実ぶりだな。
〜了〜