陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

オリンピック展望 日本選手編

100m

記録だけ見ればまだまだ世界のトップクラスは遠いが世界大会のキャリアがないだけに未知数とも言え、96年アトランタの朝原氏のように一気に駆け上がるかもしれない。

今季絶好調の山縣選手に大一番で勝っていることと、先日の海外遠征で力を見せきらずしてまずまずの成績であったことが判断材料になるだろうか。



山縣選手

安定感でいうとこの選手だろう。
だがそれ故に想像を遥かに超えてくる可能性は低いように思う。
好調には違いないので前回大会よりやや上の実力といったところか。


桐生選手

山縣選手と対照的に今季は最も波があるが、ハマれば考えられないような結果を残す可能性が1番ある選手とも言える。
ただ海外遠征の結果、内容からすると決勝は厳しいか。


というわけで、予想するなら3選手とも準決勝5位〜6位程度の結果が出せればいいところか。

正直3人とも予選落ちする可能性もあると思う。
だが予選を1着で通過する、または大物を抑えて通過するなどいい流れが出来れば、準決勝でサプライズがあるかもしれないと期待もしている。

いずれにせよ、予選のスタートで全てが決まる。

それにしても今回のように花形のオリンピック100mで代表3人ともがここまで注目される選手で揃うというのはちょっと記憶にない。
それだけ層が厚くなってきたということか。



200m

今季絶好調の飯塚選手
スピードのある高瀬選手
キャリアのある藤光選手

ざっくりと分けてみたがこちらもタレント揃い。

しかしこの種目も予選からハイレベルな争いになる可能性が高く、3人とも準決勝に進めばいいところかもしれない。
決勝を狙うなら予選で20秒1台〜2台前半あたりを出してトップ通過する位でないと厳しいだろうか。

それは海外での3選手のアベレージを20秒3〜5台の間くらいと想定しての話なのだが、レースの流れとしてはまず予選の前半100mでトップ争いをするレース展開の流れに入れるか、あるいはそこについていけるかどうかが一つの判断材料になるだろうか。

そう考えるとやはり日本選手はスピード・パワーで劣り、厳しい戦いを想定せざるを得ない。

持てる最大限のスピードを出すことができるか、またそのスピードをコーナリングで上手く処理することができるかどうか。

どちらかというと中央のレーンに入った方がいいかもしれない。


400m

ウォルシュ選手
金丸選手

前半から飛ばしに飛ばし、後半失速して予選落ちという結果は避けたいところ。
だが、海外勢トップのレベルとキャリアを考えると予選のレース展開に対応するのはショートよりも難しいかもしれない。

スピードも勢いもあるウォルシュ選手が「あれ、意外とついていけるぞ?」となるような流れを期待したい。
また先日の海外遠征でそのあたりの感覚をつかめている可能性はあるかもしれない。

金丸選手は怪我からの復調度合いが分からないので何とも言えないがキャリアを活かしてほしいところ。



リレー
4継はメダルの期待も、なんて声も聞こえるが、
ジャマイカ
アメリカ
イギリス
トバゴ
フランス
中国
セントクリストファーネイビス
ドイツ

などなどスプリント力のある国をあげればキリがない。
正直海外勢の出来次第に左右されるだろうか。


マイルは更に厳しく、決勝は遠いだろう。
よく言われる「マイル効果」はあったとしてもそれは他国も同じ。

レース展開にもよるが記録面では最低でも日本新は必要か。
また陣営がどんなレースプランで挑んでくるかも見所。まずは一走に誰を持ってくるか。


なんにせよどちらのリレーも新しい時代を築いてほしいところ。



〜了〜