桐生選手が10.01
先日行われた学生個人100mの準決勝で桐生選手が10.01(+1.8m)の歴代2位タイ、自己タイを記録。
また学生新でもあり派遣設定記録も突破した。
布勢スプリントの時のような力みはなく、しなやかで柔軟性のある走りだった。
スタートの一歩目がナチュラルで、二歩目、三歩目とその流れを推進力に変え、以降も一歩一歩無駄なブレーキがかかることなく滑らかに加速して自然なストライド、タイミングで接地できたのでは。
過去に出した自己ベストは爆発的な走りだったが、今回は動きにゆとりを持つことにより部分部分で出力を最大限に上げる効率的な走りとでもいうのか。
敵がいないレースだったからできた走りかもしれないし少しズレれば一気に乱れそうな気配はあるが、実戦でこの動きができたのは大きいはず。
まだまだ改善点もあると思うが、今季やっと噛み合い始めたのではないだろうか。
ちなみに予選は10.17、決勝は10.10とアベレージも高かった。
9秒台云々はさておき、この試合を経て本番の日本選手権で山県選手やケンブリッジ選手らと並んだ時にどこまで動きを上手く制御、処理できるか。
並ぶことなく序盤から抜け出せればいいだろうけども、山県選手のスタートの出来などを考えるとその展開は今のところ考えづらい。
〜了〜