陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

川崎GP

まず100m。

メディアが「桐生vsサニブラウン」という構図に偏ってしまったことが悲しいところでしたが、結果から。

M100m −0.4m
ガトリン10.02
山県10.21
ギテンズ10.26
桐生10.27
サニブラウン10.34

やはりガトリンの圧勝。
いつもより体が少しブレていたように見えたが試運転といったところか。
あるいは昨年の結果を踏まえてピーキングを意図的に遅らせているのかも。
年齢的な衰えもありえるが、確かなのはスタートの勘に鈍りはなさそうだということ。


日本人トップは山県選手。
織田の結果から考えれば妥当といえそうだが、スタート直後に体勢を崩したのに一瞬で持ち直してリズムを保ったことに驚いた。
相当自身の走りに自信があり、かつ集中できていたのではないだろうか。



桐生選手はかなり力んでしまったか動きの処理が追いつかず強引に走ってしまった印象。
おそらく調整してくるだろうし、実力自体はこれまで以上のものを感じるが、テキサスのレースも走り自体はもうひとつまとまっていなかったように思うのでそのあたりが少し心配なところ。

サニブラウン選手は出遅れたが、よく走ったと思う。
100mを狙ってくるかどうかは分からないが、合わせてくれば一気にツートップに並んできそうな気配はある。


続いて男子200m −0.3m
アーロン・ブラウン20.32
飯塚20.40
6藤光20.90

今季20.00を出しているアーロン・ブラウンが優勝。
さすが地力が違う。しっかり走れば勝てるとでも言わんばかりに。
が、ファイナルが狙えるかどうかは微妙なポジョンか。
つまり日本選手はここに勝てないとファイナルは厳しい。


飯塚選手は前半からスピードに乗るなどこれまでと違う一面を見せたが、直線で頭がやや後傾している(残されている?)ように見えるのが少し気になる。
前半部分にオーバーペースとなる要素があるのかどうかは分からないが、そのあたりの前半と後半の配分やレース構成にも伸びしろはあるだろうか。

藤光選手は怪我や不安要素があったのか、あるいは派遣設定記録を突破していることからピークを意図的にずしているのか、そのあたりが全くわからない。
後者なら日本選手権までに1試合くらいはキレのある走りを見せてくれるとは思うが。



〜了〜