DLブリュッセル
長らく放置してしまいました。。
4ヶ月の大会期間は短いですね。
あっという間です。
ただ選手からしてみれば一つのレース、または一つの跳躍、一つの投擲ごとにとんでもない負担がかかっていているのですから、長過ぎる位かもしれません。
当然シーズン前にはトレーニング期間、準備期間等があり、更にその過程でケガなどの想定外の事態にも対処しなければないことも多々あるでしょうね。
そしてそれら全てと向き合うメンタルの維持も相当なもので、日々過酷な戦いなのではないでしょうか。
しかもトップアスリートとして最高級の結果を出さなければいけない、、ときたらとんでもなく凄いことです。
そういうことを考えてもやはり国際大会の賞金をもっと上げる方法はないものなのかと素人ながら懸念してしまいます。
ボルトなんかはスポンサー収入等が大きく、群を抜いた年収を稼いでいると思いますが、他競技におけるメジャースポーツの一流どころと同様に更に巨額のマネーを動かしていてもいいのではないかと思ったり。。
メイウェザーのようにとまでは言いませんけどね。
ちなみ今大会期間中に売り込みが上手いなぁと思ったのは高跳のタンベリ。
ヒゲはあくまでつかみ(?)で、跳躍後のパフォーマンスが面白い。
同じ高跳のチャン・グゥエイもなかなか盛り上げるのが上手いですね。
ダンスの振り付けセンスはもう一つ(?)かもしれませんが、そこがまた魅力ですかな。。
もちろん高い競技力があっての話ですが。
というわけで遅くなりましたが最終戦のブリュッセルネタです。
100m-0.4m
ガトリン9.98
オグノデ9.98
ビコ9.99
ロジャース10.02
パウエル10.04
・ガトリン
前述の話ではないが、さすがにハイパフォーマンスが続き、力を使い果たしたか。
体が動きについていっていないというのか、から漕ぎのような印象をうけた。
といってもやはり出力が違う。
そして苦戦はしたが結果的に序盤ではっきりと勝負を決めたことが凄い。
・オグノデ
ここにきて調子を上げたのか、動きが切れていた。
スタートが上手くいったことで波にのれたのもあるかもしれない。
数日後にも9.93で走っているし、世界陸上で微妙にズレていたものがかみ合いだしたのか。
ビコ
走りの軸自体は安定しているのか、相変わらず淡々とした印象を受ける。
調子がいい時はそれなりに、悪い時もそれなりにといった感じに。
涼しい表情がそう思わせるだけなのかもしれない。
・ロジャース
序盤は良かったがそこまで。
のり切らなかった。
メダルが取れないイメージだが、世界陸上でゲイ、パウエル、ビコに勝っていることからも今季のアベレージは高かったが。
・パウエル
調子自体はそこまで悪くなかった。
ただ勝つには前半でもう半歩前にいたかったか。
一瞬追いつこうと無理をしたがすぐに諦めた印象。
世界大会後に強いパウエルの姿はもう見れないのか。
200m-0.4m
オグノデ19.97
ミゲール・フランシス20.22
ドワイヤー20.27
ファン・ニーケルク20.37
アシュミード20.59
・オグノデ
とうとう末續選手のアジア記録が破られた。
オグノデからしたら「やっと出た」かもしれないが。
切れた動きが200mではよりハマったか。
むしろ200mという距離によって回転が整ったか。
それでも乱れはあるようなのでもっと大幅な短縮が可能かもしれない。
100mのレース後での記録ということがまた凄い。
・フランシス
この選手も19秒台は時間の問題。
というか幻に終わった19.76はこの選手だったか。
首というのか頭の位置でロスしているようにも見えるが、来年はそういった伸びしろも含めて考えると大化けしそうな気もする。
・ファン・ニーケルク
疲れもあってか本職選手たちとのスピードやパワーの差が出た。
といってもドワイヤーに次ぐ4位でアシュミードに勝っているんだからさすが。
こういったショートよりのトップクラスとのレース、またはスピードの体感が400mにも大きく活きてくるのだろうな。
W200m±0
シパーズ22.12
フェリックス22.22
トンプソン22.26
今大会最大の注目種目だったこのレースはシパーズが勝利。
コーナリングを柔らかく捌いたシパーズ、パワフルに入ったフェリックス、この更において勝負はあったように思う。
そして直線ではっきりとした差になった。
もっともフェリックスは400mから200mへの調整が困難なものだったと思われるので、その点の不利はあったと思うが。
ただシパーズは世界陸上を歴代3位の大記録で制し、本番で不在だった第一人者のフェリックスを降したことで来年以降は更に波にのるのではないだろうか。
〜了〜