Wch北京 アシュトン・イートンの走りについて
終わりましたね。
実に見所多き大会でした。
世界大会だから当たり前か。。
さて、今大会で気になったネタをいくつかアップしていきます。
まずは9045点の世界新をマークした10種のイートンについて。
槍投げが終わった時点で世界記録更新の期待が高まっていましたが、そんなリスクを冒すだろうか?とも思っていました。
どう言われようと勝利を最優先するのでは、、、と。
ですがイートンは違いました。
戦略的にしっかり練った上で勇敢に攻めて記録を更新。
スタジアムも視聴者も沸かせました。
勝つだけでなく見る者を最大限に魅了する。
キング・オブ・アスリートの名にふさわしい偉大な王者、そしてスター選手ですね。
(安全圏で勝ったとしても十分楽しめますが)
さてそんなイートンの驚異的なスプリント種目について少し。
100m -0.4m
10.23
大柄な10種の選手によく見られるパワフルでダイナミックな走り、というよりかはどちらかというとシャープな走り。
とにかく脚の回転が滑らか。
極力無駄を削ぎ落とした走りとでもいうのか。
走幅跳の踏切でも感じたが、瞬間的に効率よく力を加える接地のコントロールが相当上手いのでは。
上体に多少乱れは見られるが、上手く体を乗せていく動きとしてよく機能しているのか。
しかも向かい風でこの記録。
混成の選手に何もかも求めるわけにはいかないが、専念したらどれ位の記録が出るんだろうか。
混成のトップだからこそ出来る走りでもあるかもしれないが。
400m
45.00
今大会全種目の中で記録面で最も驚いたのはこの結果。
400mで記録が出やすいトラックであり
、条件も良かったのだと思うがここまでくるとは。。
100m同様に、いやそれ以上に自身の走りの強みを活かせる種目なんだろう。
前半からしっかりとスピードにのり、その維持力も専門種目選手並みに安定したものだった。
昨年400mHに取り組んだこともプラスになったかもしれない。
にしてもこの記録は凄い。
風見万吉の世界じゃないんだから。
これで8m跳んで、14m投げられたら他選手はたまったものじゃないな。
〜了〜