陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

Wch北京 100m準決勝

さらっと感想を。

1組-0.4m
ボルト9.96
ディグラス9.97
ブロメル9.99
蘇9.99

ボルト
どれだけ強靭な肉体なんだ。
そして瞬発的に出力とリズムを極力殺さないよう体勢を立て直すために行った絶妙な動きのフォローは神がかっている。

しかし逆にいうとやはりスタート不安があるということでもあるだろう。
予選以上にわからない部分が出てきてしまったが、ボルトらしいといえばボルトらしいか。


ディグラス
見事なレース構成。
レース中の集中力が凄いのか、大崩れはしないだろうな。
全米でブロメルに勝った時の感覚が生きたのもあるかもしれない。


ブロメル
思ったほど硬くはならなかった。
むしろ後半より前半に力が入りすぎたように見える。
短い時間でメンタルも立て直せるかどうか。


とうとうやりました。
伊東氏がいうように、多少乱れても押し切るしぶとい走りが決勝進出を勝ち取ったか。
それもこれもスタートで飛び出ることのできる基盤があってのこと。



2組+0.9m
ガトリン9.77
ロジャース9.86
オグノデ10.00

ガトリン
思ったよりロジャースに序盤で食らい付かれて少し固くなったようにも見える。
重心も僅かだな後ろの方へ傾いた気もする。

が、焦りは1ミリもなかっただろうな。
というか、スタートで微妙に抑えているようにすら見える。
そうとう自分のスタートを信じているのだろう。
迷いがなければ心理的にも崩れることはないと思われる。


ロジャース
想像以上に健闘。
こちらもスタートの完成度が安定の大きな要因か。
これで自信を深め、メダルもあるかも。


オグノデ
なぜ、ゴール手前で横を見たのか。
もったいない(しかし器用だな)。
今でも蘇と直接対決すれば勝てると思うがこちらは落選。
ほんとに繊細な種目。


3組-0.4m
ゲイ9.96
パウエル9.97
ビコ9.99

ゲイ
1着を確保するあたりはさすがは元王者だが、やはりリズムが乱れ気味なのか。
また頭、上体の動きでだいぶロスしているように見えるが、後半競り勝ったことで更に仕上げる可能性があると思うので期待したい。


パウエル
そこまで硬くはならず、レースを見渡す余裕もあった。
ただそれによって感覚的にも決勝で仕上げられるかどうかに不安があるように見える。
伊東氏がいうように体力に不安があるのかもしれない。


ビコ
よく粘ったが2人に名前負けしてしまったようにも思う。
序盤もやや力んだか。
だが残ったからには何かやってくれそうな気配もある。





といったところでもうすぐ決勝。
9人によるレース(ですよね?)というのも一つのみどころですね。


〜了〜