DLロンドン
100m
ボルトが9.87(0.8m)で優勝。
同タイムながら予選の走りの方が良かったのではないかという見方も出来そうですが、本質的にはそれ程変わらないように見えました。
どちらもスタートから序盤を丁寧に構築しようとするが、いまひとつスピードにのらず中盤以降にも繋がらなかったといった印象。
ボルトの持つしなやかさや柔軟さを感じませんでしたね。
しかしそんな状態に加えて向かい風でこのタイムですから上出来といえば上出来なんでしょうけど、ロジャースやベイリー・コールらに迫られているのが気になるところ。
現状ではガトリンに勝つのは難しいと思われますが、いつものごとくそんな不安を本番で一気にひっくり返すかどうか、ですね。
とりあえずは戦線に戻ってきてくれてホッとしました。
200m
ヒューズが20.05(-1.4m)で優勝。
これは19秒台いったな、と残り50mあたりで思いましたが僅かに及ばす。
しかしレースを重ねるごとに強くなっていますし、条件が揃えば一気に19秒7位で走ってしまいそうな勢いがあります。
と言っても若さに任せた走りではなく、デュークスやジョボドゥワナが固くなってしまう中て1人だけ正確でクールな動きをしているところが末恐ろしい。
自身にとってのベストなストライドを掴んでいるのか、きっちり200mを走りきるための動きがある程度完成されているのかもしれませんね。
ただチームメイトのボルト以外と競った時のレースを見てみたいです。
400m
ファン・ニーケルクが44.63で優勝。
200mで19秒台をマークしたことでより頼もしい走りに見えますね。
とにかく周りがどんな展開でレースを進めようが殆ど乱れないのが凄い。
まるで410m用の走りを400mで展開することで余裕を持たせているとでもいうのか。
練習と本番の走りの感覚が一致出来ているのか、技術的な安定が再現力を確かなものにし、自信を生んでいるのかもしれません。
マクワラはやはり安定感に欠けますね。
調子もよく43.72をマークした時と感覚的には同じ動きをしているはずなのに、なぜか乱れて止まってしまう…そんなレースだったでしょうか。
本番まではまだ1ヶ月近くあるのでその辺の課題をどこまでクリア出来るか楽しみですが。
〜了〜