陸上競技 男子短距離〜観戦記〜

主に男子短距離の観戦記&雑感などを勝手に書いているブログです

藤光選手が20秒13

色々と話題が多くなってきましたが、まずはこのネタ。

スイスのルツェルンで行われた試合で藤光選手が出場し、歴代2位となる20.13で3位に入りました。


メンバーも結構凄いですね。

+0.6m
1.van Niekerk Wayde RSA 19.94
2.Edward Alonso PAN 20.03
3.Fujimitsu Kenji JPN 20.13
4.Mitchell Curtis USA 20.40
5.Weir Warren JAM 20.45
6.Tyquendo Tracey JAM 20.59
7.Maurice Mitchell USA 20.70


20秒1台は出るかもしれないと思っていましたがまさかこの時期の海外、しかもこのメンバーのレースで出すとは。。
今季不調とはいえウィアーとミッチェルのメダル組に勝ったのは凄い。

しかも国外最高記録なんですね。
過去の最高記録は末續選手が銅メダルを獲得した2003年世界陸上の準決勝で出した20秒22。
優勝したジョン・カペルが1着で20秒18で、末續選手は2着でしたかね。

レース単体を切り取って内容だけを評価するなら記録が示す通り日本人の海外レースにおける過去最高級の走りだったといえるかもしれません。

ちなみに伊東さんの国外最高は20秒25ですがアジア大会の記録。
世界大会レベルのレースでは20秒4台が最高だったですかね。
まあ時代が違いますが。

それにしても見事な走りでした。
末續選手や伊東さんのような100mのスピードやパワーはありませんが、一歩一歩の完成度の高さの積み上げがこのレベルまで到達させるのか。

接地の正確さとタイミング、それらをコントロールするリズムにおいても無駄を感じないですよね。

今季は多少乱れたり調子が悪かったとしてもその中で微調整して高いアベレージを保っているように見えます。
自身が自身の走りを上から糸で操っているかのような冷静さというか、余裕を感じるんですよね。

しかしそれをこのレベルのレースでやってのけたことが驚きです。
もちろん課題はまだまだあるでしょうしファイナル進出は簡単ではありませんが、かなり自信になったでしょうね。

そしてファン・ニーケルクは400mに続き200mでも大台に到達。
過去に19秒と43秒台で走った選手はマイケル・ジョンソン、マクワラ、メリットに続き4人目ですかね。

うち3人は現役となりますが、その中で200mは最も速いことになります。
世界陸上では400mで頂点に立つ可能性もあると思いますが果たして。。

〜了〜